釜山映画祭で、二度の上映に立ち会いました。
一度目は、5日19時から。
この日は、仲代達矢さんが駆けつけて来てくれて、お客さんにまじって、映画を鑑賞。
上映後のQAにも、参加していただきました。
「日本は文化国家にならなければならない」
とおっしゃっていた言葉が、耳に残っています。
竹島などを巡っての何やらキナ臭い日本の風潮を厳しく批判していました。
自主映画なので、お招きすることも出来ませんでしたが、自らすすんで、プレミア上映に来ていただけたこと、とても嬉しく、感謝しております。
二回目の上映は、翌日6日14時からでした。
この日、ボクは映画は観ずに、センタムシティーの高層ビルの一階にある食堂で、軽くビールを引っかけて、遅い昼食をとりました。
映画が終わるころ劇場に向い、昨日と同じようにQAを行いました。
プレミア上映時は、いつでもとても緊張します。
それでも、二回目となると、少し余裕が出てきます。
この日は、土曜日と言うこともあってか、若いお客さんが多く、質問も多岐にわたっていました。
意外だったのが、映画の中で、仲代さん演じる不二男が、どうしてあのような選択をしたのかが、疑問だと言うことでした。
他のことは、理解できるが、あの選択だけはどうしても理解できないと言うのです。
しかし、そこが日本の現状でもあります。
いかにひとりひとりが追い詰められているか。
後日、知人にその話をしたところ、韓国は儒教の国だから、あのような発想はないのだろうと言ってましたが、それだけの問題ではないように思いました。
釜山映画祭での、『日本の悲劇』は、あと一回、12日にあります。
期間中滞在できないのが、とても残念です。
また、時間の都合で、サインなど出来なかったのが、心残りです。
いずれにしても、プレミア上映を終えた『日本の悲劇』は、鈍い足取りですが、少しづつ、確かに踏みしめて、歩み始めました。
来年早々、ヨーロッパでのプレミアも決まりました。
また、続々と問い合わせが来ています。
日本公開まで、まだしばらく時間は掛かるかと思いますが、どうぞよろしくお願いします。
2012年10月12日金曜日
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