何の気なしに観始めた。
回を追うごとに、観ないではいられなくなり、結局、ジーズン6までを、一気に観た。
こんな観方をしたのは初めてだから、なんだか、作り手に申し訳ないような気持ちがする。
もう少し、ゆっくりと回を追っていきたかったと、今は思う。
もう、一度見るかも知れない。
このドラマには、特異なものが詰まっている。
すべての要素が詰まっている。ないのは、コメディー的要素ぐらいだろうが、観方によっては、これは、コメディーともとれなくもない。
何しろ、作り話なのだから。
前提に大嘘があるのだから。
だからこそ、このドラマが、貴重に思える。
架空の設定の上で、繰り広げられる生臭い、葛藤劇。
だからこそ、真実味があるのだ。
『ウォーキングデッド』は、そんなドラマだ。
ホラーと捉えると、あまり怖くはない。ショッカーとして観たら、たいして驚きはない。
そのかわり、異様にドラマが詰まっている。
観ながら思うのは、「ああ、こんなドラマが書けたらな」ということ。
「書けやしない」
というのと、
「書けるはずだ」
が交互に押し寄せる。
うずうずする。
こんな感情を抱いたのは滅多にないことだ。
いつのまにか、ボクがいなくなっている。
誰だか知らないが、とにかくドラマを書きたがっている人間が、羨望して観ている。
シーズン7は、観られることは観られるが、まだ見ないでおこう。
6までで、充分なところもあるが、数少ない楽しみを、もう少し、後に回したいのだ。
『ウォーキングデッド』は、そんな映画だ。
ボクにとっては、ドラマの塊だ。
2017年5月29日月曜日
登録:
投稿 (Atom)
10月19日に思うこと、
総裁選が大騒ぎの果てに、終わったかと思ったら、今度は、衆議院解散で、選挙だ。31日投開票だから、あまり日もない。 議員たちが、国会から引き上げる様子を見ていると、次の選挙に向けて密かに闘志を燃やしているのか、あきらめているのか、うつむき加減で、深刻な表情を浮かべている。 ...
-
仲代達矢さんとの二度目の仕事が、すすんでいる。 『日本の悲劇』と題するこの映画のシナリオを、ボクは遺書を書くような気持ちで、書き綴っていった。 とてもこれは映画にはならないだろうなあと思っていた。遺書というものは、何度も書くものではないと思うし、書き直したりもしないものなんじ...
-
知ってる人は知ってるのだが、ボクはこの映画のもとになった脚本を随分前から持ち歩いていた。キャスト欄には名前も入っていたが、実現することはなかった。 こんなことは良くあることだったが、その時は、自主制作でも作る積りでいたので、製作を中止した時は、随分と落ち込んだ。 キャスト欄に...
-
HBO製作のこのドラマ。以前にも、一度観たことがあるが、体調が優れず、ほとんどを眠って過ごした。とにかく、体力がないとドラマや映画を観ることは出来ない。体力をつけるには、とにかく食べること。それに尽きるようだ。 食欲が出てきたときには、いままで敬遠していた映画を観ることが出来る...