パソコンが、唸り声をあげている。
このパソコン、買った時からそうなのだが、いい加減、嫌になる。
窓から放り出したくなるのを、堪えて、何本か脚本を書いてきたが、途中で、ノートの方にするのが常。
思えば、それほどこのパソコンで、脚本を書ききったことはなかったようだ。
ソニーが、売却した何台目かのVAIOなのだけれど、そろそろ、本当に、MACに乗り換えようかと思う。
思うには思うのだけれど、VAIOで通してきた意地もないことはない。
全てが、そうだ。
何かに乗り換えようとしても、なかなか踏ん切りがつかない。
気がつくと、同じものを、何年、何十年と使っている。
映画の好みも同じで、いい加減、しんねりむっつりしたのはやめようと思うのだが、書きだすと、気が付くと、自虐的な脚本しか上がらない。
それならいっそ誰かに書いてもらおうかとも思うが、そして、実際、書いてもらったこともあるのだが、言葉のひとつひとつが気に入らない。
「シナリオは、好きになるまで読み込むこと!」
は、あるプロデューサーの言葉だが、そんなことは、ボクの場合は出来そうもない。自作の脚本でも、何度かしか読まない。
読めば、直したくなるからだ。
次作であっても、その調子なのだから、他人が書いたものなんか、全部、書き直したくなってしまう。
難しい奴なのだ、ボクって奴は。
久し振りに、ブログを更新しようと思い、また、思いつくままに書きだしたのだが、何を書いているのか、自分でも判らない。
そう。
今日は、『日本の悲劇』のツイッターアカウントを廃止する旨を、ツイートしたんだった。
丸一年、続けた。
配給会社がやってくれなかったので、ボクが始めたのだが、これがなかなかやっかいな代物で、何度もやめてしまうと思ったことか。
でも、やめるわけにはいかなかった。
それに、あたたかいツイートをしてくれる人たちもいた。
それで随分と、励まされたこともあった。
廃止するに至り、今日一日、色んな考えが、巡った。
あの映画を作って、良かったことは、今のボクが、ここにまだ在ると言うことだ。
生きてるのだ! ボクは!
そして、また、何かやろうとしている。
いや、そんな気になっていると言う事が、ほとんど奇跡のように思えるのだ。
「死ぬ思い」なんて、簡単に書いてしまうが、まさに、死ぬ思いで、書いた脚本だった。
映画にするには、暗すぎた。
当り前だ。遺書のつもりでかいたのだから。
なのに、あれよあれよと言う間に、映画になってしまった。
遺書ではなくなった『日本の悲劇』は、公開され、思いのほか沢山の人に観てもらった。
でも、そのことで、ボクの、『日本の悲劇』は、ひとり占めできなくなってしまった。
遺書が遺書でなくなったしまった。
今後、ボクは、遺書は書かない。
遺す言葉は、要らない。
そんな結論に至った。
これは、ボクにとっては大きな成果だ。
遺書のことを考えなくて良くなったのだ。
いつでも、ボクは、野垂れ死にすることが出来る。
そうなると、ひきこもって、いじけてるボクと言う人間が、少し、愛しくなってきた。
そうだ! 生き抜こう!
そう思うようになったのだ。
それは、『日本の悲劇』で死んでいった父親とは真逆の選択肢だ。
生き抜く?
ちょっと、大袈裟かなあとも思う。
ま、なんかしましょう程度の事なんだけど。
だから、ま、なんかしましょうの始まりで、久し振りに、このブログを書いてみた訳です。
みなさんも、ま、なんかしましょう!
2014年5月25日日曜日
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