二本の女性監督の長編デビュー作を、観た。
どちらも、自主制作。
本当に、少ない予算で、作っている。
一本は、ほたる脚本監督主演の『キスして。』。
もう一本は、大木萌監督の『花火思想』。
どちらも、拙さはあるものの、言いたいことが先にあって作られた、熱のこもった作品で、美しく仕上がっていた。
その間にも、随分とDVDで、映画を観た。
ある映画などは、観たことを忘れていて、30分ほど観てから気付いた。
決して悪い映画ではなかったのだが、なぜか、印象が薄い。
アメリカ映画には、こうした映画がある。
Xメンシリーズも三本観た。
ゼロが、一番いい出来だったが、そのうちに、忘れてしまうに違いない。
娯楽とはそういうものだし、黒澤明監督ではないが、観た人の心に、死ぬまで刻み込むような映画は、滅多に現われるものではないし、現れては、困るところもある。
観る側としてはだ。
どうして困るのかと言うと、ボクのように、映画に囚われて人生を棒に振ってしまわないとも、限らないからだ。
ほどほどがいいに決まっている。たかが映画なのだから。
しかしだ。
前に挙げた二本の映画は、ボクの人生を変えるところまではいってないが、映画を作っている人間として、改めて、思い知らされたことが沢山あった。
それは、言いたいことがあっての、映画作りと言うことだ。
それは、自主制作に限らない。
娯楽映画にも言えることだ。
デビュー作に、その監督の全てがある。
そんな言葉があるが、ボクは、もう一度、デビュー作を作った時の気持ちに舞い戻ってみようかと思い始めている。それには、ボクの場合、まず書くことから始めないといけない。
年内に、二本から三本のシナリオを書くこと。
それを自分に課したところだ。
叱咤激励するつもりで観た、二本の映画に、今、ボクは、叱咤激励されている。
2013年10月16日水曜日
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