『日本の悲劇』の東京での公開が、終了しました。(立川シネマシティのみ、10/10まで上映)
まだこれから公開する劇場さんが、全国にあります。
配給会社からの報告で、映画を観たお客さまが、1万人を越えたことを知り、この数字をどう見るか、考えていました。
決して多い数字ではありません。
しかし、ご覧になった方ならお分かりでしょうが、およそ、今の時代に、観客動員が見込める映画ではないのです。
それは、作る前から、覚悟してたものです。
きっと、仲代さんも、北村くんも、そのように考え、それでも、出演を快諾してくれたんだと思います。
観客1万人は、ボクには、意外なほど多い数字です。
その中のどれくらいのひとが、この映画を観て、感銘してくれたのかわかりませんが、ボクは、感銘してくれた人たちが、皆さん親しい、気心の知れた仲間のような気がしてなりません。
「うん、わかるよ、その気持ち」
「俺だって、同じさ」
そんな一言の感想だけで、良いんです。
誰に言うでもなく、自分に言うだけかも知れないですが、そんな一言の感想を、共有できたことで、この映画の使命は果たせたんじゃないかと思います。
きっと、これから時代はもっと変わっていくことでしょう。
殺伐とし光景しか、見えないのかも知れないです。
でも、仲間は、きっといるんだと信じてます。
会ったことも、話したこともない人たちですが、この映画を観て、時間を共有し、何らかの感想を呟いた方々は、繋がっているように思えてなりません。
『日本の悲劇』をご覧いただいたみなさん、ありがとうございました。
機会がありましたら、また、ご覧になっていただければ幸いですし、折に触れ、義男を、不二男を思い出していただければ、嬉しいです。
あなたの心に、ずっと棲みつづける映画であってほしいと願っています、
2013年10月4日金曜日
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