桜舞う、川岸
泣きながら駆けてく
その子の母は
天国に召された
歯をくいしばって
亡骸みつめた
西日差す、その部屋
聞こえる産声
夢かも知れぬと
何度も頬うつ
赤く腫れたその頬
りんごの赤に似て
空に舞う花びら
頬に張りつく
それでも構わず
駆ける 日暮れ道
うららかに啼けよ
うららかに啼けよ
うぐいす啼く道
駆ける 日暮れ道
2010年11月7日日曜日
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