結局、昨日はどこにも出なかった。
午後からは比較的体調がよく、少し元気になった。
だから、今日は、歩こうと午後から家を出た。
息子がラジコンしているのを遠くから眺め、それから停まっていたバスに乗って、豊洲へ。
失敗したかなと思ったのは、その時だ。
サンダル履きで、シャツ一枚。
カフェに入ったら寒い。
で、サンドイッチをひとつ食べてから、外に出たのだけれども、サンダルで歩いたので、脚の具合が悪くなった。
昼食をとってから、少し休む。
「まずいな」
と、思う。
このままではどうしたって帰れない。
それでネットを検索すると、『シャッター・アイランド』が明日までとある。
「よし! 今夜は映画だ!」
と、決意し、時間調整して、ユナイテッドシネマへ。
ここには、『アバター』を観て、以来。
で、『シャッター・アイランド』観る。
脚の痙攣が始まり、攣る。
ううっ、来たか!
と痛みをこらえながら、画面を見入るが、台詞のやりとりばかりで、画面は室内からなかなか外に出ない。
冷や汗が出て来る。
出ようかと思うが、スコセッシの映画で出るわけにはいかない。
ここはじっと堪える。
映画は、後半になってようやくストーリーが見え始める。
なるほどと思い出すのも、後半。
それまで見落としていたことが悔やまれるが、脚がこの様ではどうしようもない。いや、脚の問題だけではなくて、この映画の作りの問題なのだと後になって思うが、映画が終わると久しぶりに、クレジットタイトルまですべて観ているボクに気付く。
そうか、スコセッシとデカプリオは、『スルース』のような映画を作ろうとしたのかとようやく気付いたのは、三軒目の店「デニーズ」に入り、ラテを飲んでる時にだ。
『スルース』を観てる時の居心地の悪さが、『シャッター~』にもあるのに気付く。
一幕物の芝居が原作の『スルース』だが、『シャッター~』はどうだか知らないが、意図的にそのような作りになっている。
いいな。
余裕だな。
と思う。
こんな映画、ボクには死ぬまで作れないんだろうなと思うとさびしい気持ち。
脚を庇いながら、帰路についた。
2010年5月30日日曜日
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