『乱れる』観る。
後半の電車のシーンが、効いている。
大石田駅で降りて、バスに乗って銀山温泉へ。
そこで、クライマックスを迎えるのだが、少し無理があるなと思った。
ここに何か、アイデアがなかったものか?
相当悩んだところだと思うが、銀山温泉の美景に、監督、脚本家らが、心を奪われたのではないか?
何か、つじつま合わせのような流れになっているように感じた。
「降りましょう」
と、高峰が加山を誘うところが、唐突だ。
ボクは、前半の東京の部分が好きだ。
『家の中の他人』観る。
好きなものが、得手とは限らないのだな。外国のミステリーを原作にしているが、アンドレ・カイアットのようなタッチの心理劇になっている。
温泉で死のうとするところも、もうひとつで、小林桂樹も憔悴し、痩せて行かないといけない。
これでは二時間ドラマの域を出ないと思う。
松山善三脚本。
新珠三千代は素晴らしいが、あまり観たくはないキャラクターだ。
『山の音』観る。
観ていて、不愉快になる。
倒錯した作家の露悪としか言いようがない。
今日はとても嫌な気分で、一日が終わる。
原作は川端康成。
2010年7月21日水曜日
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