2017年1月4日水曜日

あけまして、おめでとうございます。

おくればせながらです。
去年、義父が亡くなってしまい、本来なら、喪に服さなければならないので、新年のあいさつは、控えるべきなのですが、たまたま、数年ぶりに新作を作ったこともあり、仕事関係の人には、賀状を送らせてもらっています。もちろん、妻にも、承諾済みです。
義父も、きっとゆるしてくれてると思っています。

連れ合いを亡くすと言うことが、どんなことなのか、ボクにはわかりませんが、葬式から100日ぐらいしてからの義母は、まだ悲嘆に暮れているようです。
娘である妻も、平常を装っていますが、きっとことあるごとに、父親の事を思っているに違いありません。

ボクの母は、ボクが32歳の時に亡くなりましたが、今でこそ、亡くなった母よりも長く生きて来て、その辛さ、寂しさは、薄らいできましたが、10年ぐらいは、何をするにも、母の事が思い出されて、ああしてやればよかった。こうしてやればよかったなどと、後悔ばかりしている始末です。
父の時は、ボクが、フランスのヴズールと言うところの映画祭に呼ばれていた時で、審査委員長として呼ばれたのですが、急遽帰国したことを覚えています。
こういう仕事をていると、こんな私事で、仕事を放りだすのは、いけないことなのですが、なんとかわがままを聞いてもらい、帰国しました。

父との思い出は、喧嘩と言うか、小言を言われるだけの存在で、今でも時々憎らしい気持ちになりますが、人間には、いろんな状態があり、苦しい時や、辛い時に、誰か身近な人に当たると言うのは、誰にでもあることだと今は理解しています。
と、言うか、自分も似たことをしている時もあります。
人間とは、弱いのだなとつくづく思います。
ボクは、随分と父親には、逆らい、何一つ、父親ののぞむような生き方は、してきませんでしたが、きっと、父親は、そんなボクが、歯がゆくて仕方がなかったんだと思います。
いまでいえばDVまがいに、殺気を帯びた目で、ボクを殴ることもありました。
そうなってしまうともう手は付けられませんから、されるがままになっているのですが、それがボクの精神形成に、いい作用をしたことはあまりなく、反抗とか反発と言うのの芽が出始めたのも、そのころからではないかと思っています。
でも、人は、いつか死にます。
父の葬式の時に、形ばかりの喪主を務めさせてもらいましたが、みなさんに何か話している途中で、急に悲しみがこみあげてきて、泣きだたのを覚えています。

今は、妻と息子との三人暮らしですが、気が付いたら、息子に、昔親父にいわれていたようなことを言っている自分を感じます。
そういう時に、息子は嫌な顔をしますが、自分を見ているようで、慌てて、口をそぼめたりします。

今年が、どんな年になるか?
毎年、このころになると考えるのですが、決めたことは、実行しないのがボクの性格のようで、何かの思い付きで、まだ何かを始めるかも知れませんが、何もはじめないで安穏といきてければいなと思っています。もうあまり、消耗する仕事は、したくないなとは思いますが、やめたはずのシナリオライターの仕事を少しですが、やったりして、これは、消耗するので、いいものを少しだけにしておきたいと考えています。

最近、映画監督の発言力が大きくなったのか、何でもかんでも、監督が前に出るようなことがあります。ボクも、そんな時期が長く続きましたが、今は、あまりその気はありません。
作ったものがすべてだと考えています。

去年、製作会社が20周年を迎えましたが、何もしませんでた。そんなのでお祝いをするほどの価値はないだろうと思つったからです。
でも、妻が、並べてくれた写真集のようなものをHPにアップしてそれを見ていると、いろんな感慨が浮かんできます。

鬼籍に入るのは、次はボクでしょうから、今更のようにタバコを止めたりもしないし、酒も毎日、少しですが、飲んでいます。
それで、楽しくなれば、まあいいんじゃないかと。

つきあいの酒もたまにありまず、楽しい酒ににしています。
ま、タバコは吸えるところがどんどん減って、もう家でしか吸えなくなっては来ていますがね。

新作「海辺のリア」は、仲代さんのために作った映画です。
この映画だけは、仲代さんでなければできなかった役でしょう。
主人公の名の桑畑は「用心棒」から拝借しています。
様式的な部分と、ドキュメンタルな部分が、まじりあったものです。夢と現実と狂気と、それに…。

6月公開だそうですので、どうぞ、ご覧いただければと思っています。

と、言うわけで、本年も゛とうぞ、よろしくお願いします。



2017年1月4日











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