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インド行き

カレー好きだからと言うわけではありませんが、インドにはずっと行きたいと思っていました。
しかし、不衛生だと言うことと、マラリア蚊が怖くて、自発的に行こうと言う気にはなかなかなれませんでした。
もう何十年も前に、インドに行った友達がいて、彼女はマラリアにかかったらしく、以来、体調を崩していると聞いたことがあり、それからと言うもの、インドは、一度は行ってみたい国であることは変わりないのですが、行くことはないだろうと思っていました。
映画を作るようになって、作品が、良くインドの映画祭に呼ばれたことがありました。
ボクの作るような映画が、どうしてインドの人たちに受け入れられたのか、今でも良くわからないのですが、様々なインドの映画祭から、しかも、新作を発表する度に、呼ばれているところをみると、ひょっとして、意外にも、受け入れられているのかも知れないと思うようになっています。
しかし、それをしかとこの目で確かめる機会はありませんでした。
作品は呼ばれても、ボクの招待は、今までなかったからです。
いくらインドが急成長している国だからと言って、映画祭にそれなりの余裕がなければ、海外からのゲストを呼ぶことは出来ません。
ましてやボクのように、個人レベルで、しこしこ映画を作っている人間は、名前さえ出せば、動員に結びつくと言うこともないわけで、呼ぶ価値もあまり見当たらないと言うことなんでしょう。
結局、行きたいけど、行かずに終わる国なんだろうな。
そう思っていました。
しかし、今回、何と、ボクを招待するとの知らせが来たのです。
いつも出してる映画祭かとおもいきや、そうではなくて、作品を出品するのも初めての映画祭でした。
ネットで調べてみると、その映画祭は、まだ若い映画祭のようで、HPも、全く、簡単なもので、その全容さえ掴むのが難しいほどでした。
このような場合、ボクが行く云々の前に、作品の出品さえ、躊躇するものですが、間に入っている、バングラデッシュのプログラマーは、うむを言わせず、作品を招待する。ついては、コバヤシにも、映画祭に来てほしいと一方的に命令してきたのです。
命令と言うのは、大げさですが、そんな強制的な勢いをも感じたのは、確かなことでした。
初めは、迷った末に、作品の出品は了解したものの、ボクの参加は、見合わせようと言う結論に達しました。
師走も押し迫った頃の開催です。
正…

『日本の悲劇』 at 釜山国際映画祭

釜山映画祭で、二度の上映に立ち会いました。
一度目は、5日19時から。
この日は、仲代達矢さんが駆けつけて来てくれて、お客さんにまじって、映画を鑑賞。
上映後のQAにも、参加していただきました。
「日本は文化国家にならなければならない」
とおっしゃっていた言葉が、耳に残っています。
竹島などを巡っての何やらキナ臭い日本の風潮を厳しく批判していました。
自主映画なので、お招きすることも出来ませんでしたが、自らすすんで、プレミア上映に来ていただけたこと、とても嬉しく、感謝しております。







二回目の上映は、翌日6日14時からでした。
この日、ボクは映画は観ずに、センタムシティーの高層ビルの一階にある食堂で、軽くビールを引っかけて、遅い昼食をとりました。
映画が終わるころ劇場に向い、昨日と同じようにQAを行いました。
プレミア上映時は、いつでもとても緊張します。
それでも、二回目となると、少し余裕が出てきます。
この日は、土曜日と言うこともあってか、若いお客さんが多く、質問も多岐にわたっていました。
意外だったのが、映画の中で、仲代さん演じる不二男が、どうしてあのような選択をしたのかが、疑問だと言うことでした。
他のことは、理解できるが、あの選択だけはどうしても理解できないと言うのです。
しかし、そこが日本の現状でもあります。
いかにひとりひとりが追い詰められているか。
後日、知人にその話をしたところ、韓国は儒教の国だから、あのような発想はないのだろうと言ってましたが、それだけの問題ではないように思いました。






釜山映画祭での、『日本の悲劇』は、あと一回、12日にあります。
期間中滞在できないのが、とても残念です。
また、時間の都合で、サインなど出来なかったのが、心残りです。
いずれにしても、プレミア上映を終えた『日本の悲劇』は、鈍い足取りですが、少しづつ、確かに踏みしめて、歩み始めました。
来年早々、ヨーロッパでのプレミアも決まりました。
また、続々と問い合わせが来ています。
日本公開まで、まだしばらく時間は掛かるかと思いますが、どうぞよろしくお願いします。





日本の悲劇 プレミアムポストカード

あなたは、親を、見殺せますか?







永らくお待たせしました!

『日本の悲劇』の全貌が、いよいよ、明らかになります。
10月4日から行われる、釜山映画祭で、プレミア上映されます!!









http://www.biff.kr/eng/html/program/prog_view.asp?idx=6575&c_idx=39&sp_idx=&QueryStep=2








「ギリギリの女たち」が早くもDVD発売されます!

少し早すぎるんじゃないかなと思っていましたが、震災復興支援と言うことで、被災地気仙沼市唐桑に、収益の一部が寄付されることが決まり、宣伝に一役買いたいと思います!
映画館でご覧になった方で、気に入っていただいた方々は、ぜひともお買い求めください!
また、映画館でご覧になってない方々は、レンタルでも貸し出すようなので、一度ご覧になり、お気に召しましたら、お買い求めいただきたいと思います。
アマゾンなどでお買い求めいただくと、とても安価です。
どうぞ、よろしくお願いします!


http://www.amazon.co.jp/ギリギリの女たち-DVD-小林政広/dp/B00962D2QC/ref=sr_1_1?s=dvd&ie=UTF8&qid=1347966891&sr=1-1

富士町古湯映画祭

9月15日から、三日間、富士町古湯映画祭が開かれます。
今年の特集は、仲代達矢さんです。
題して、「仲代達矢をかいま見る」。
この特集で、『春との旅』も上映されます。
16日の『春との旅」上映後には、仲代さんとのトークも行われます。
温泉につかり、美味しいものを食べて、映画三昧にぜひ!



http://www2.saganet.ne.jp/kasuke/eigasai_top.htm



個人的には、「大菩薩峠」「いのちぼうにふろう」は未見なので、ぜひとも観たいところなのですが、時間が合うかどうか。この「仲代達矢特集」のセレクションは、仲代さん自身がおやりになったものとか。その中の一本に、『春との旅』が入っていることを、とても光栄に思っています。

『ギリギリの女たち』 公開にあたり、

2011年8月に撮影した、『ギリギリの女たち』がいよいよ、7月28日から公開されます。
撮影から、一年弱の公開。
こんなに長い待機になるとは思ってもいませんでした。
でも、この一年近くの間、震災のこと、原発事故のことなど、この映画にかかわったことで、本当に沢山のことを、考えてきました。
そのことは、とても有意義なことだったと思っています。
「芸術とは、常に近代的であらねばならない」
詩人ランボーの言葉です。
映画もまた、近代的であらねばならないと思っています。
つまり、作り手は、現実から目をそらしてはならないと言うことです。

『ギリギリの女たち』は、震災から5か月後の被災地唐桑での撮影でした。
当然、そのことが、とても大きな意味を持っています。
被災地での撮影に臨んだことでの「生き残った者の後ろめたさ」や「不謹慎さ」は、今後も映画作りの中で、ずっと引き受けて行かなくてはならないことです。
その重みは、想像していたよりもずっと重く、辛いものです。

映画作りに「やましさ」「いかがわしさ」はつきものです。
人々のつましい生活の中に、突然、異物が侵入するのですから、尊大でいられるはずがありません。
なのに、ボクらは、時に、尊大に振る舞い、大声をあげます。
創作に夢中となり、我を忘れてしまうことが度々、あります。
『ギリギリの女たち』の現場でも、そのようなことがしばし起こりました。
恥ずべきことです。

それでも、『ギリギリの女たち』を作ったことは、ボクたちスタッフ、そしてキャストにとって、誇りです。
この映画にかかわった全員が、少なくとも映画製作中、真剣に、生きることの意味。生き続けて行くことの意味を考えたからです。
ボクたちは、生きているのではなく、生かされているのだと言う自負心をもって、前向きに、命ある限り精一杯生きて行かなければならい。
それがあっての、鎮魂や慰霊なのだと思います。

『ギリギリの女たち』公開にあたり、改めて、震災で命を落とされた人々に哀悼の意を、そして、傷つき、今もまだ立ち直れないでいる沢山の人たちに、エールを送りたいと思います。


2012年7月18日 
小林政広






http://girigiri-women.com/



ヂョンジュ映画祭日記

2012/4/26
タクシーを呼んで、蛍池まで。
関空行きのリムジンバスに乗り換えて、関空へ。
チケット売り場で、前の女性が、子供半額の乗車券を買っているので、
「それ、子供ですよ?」
と言ったら、「私は障害者だから半額なの」
と言うから、「それじゃ、ボクも半額だな」と子供半額のチケットを買う。
「あなた手帳持ってるの? 持ってないと駄目よ」
と言うから、
「はい、持ってます」
と、なぜか路上で、障害者手帳を見せあう羽目に。
子供半額だから、得した気分だが、腎臓がいかれてしまってる身は、とにかく疲れやすく、今までは何ともなかったようなところへ行くのにも、タクシーやバスを利用しないと、行きつくことも出来ないから、利用する回数も増えるので、割引があるとは言え、健常者よりは、金が掛かる。
それはさておき、関空に着いて、チェックインを済ませてから、朝飯。
「がんこ寿司」で、寿司とうどんのセット。
空腹だったので、美味しく食べられたが、「がんこ寿司」も空港となると、手抜きしてるな。値段は高いし、ネタも良くない。おまけに、サービスは最悪。
中にもスモーキングコーナーがあるのを確認して、持ち物検査とパスポートチェック。
飛行機は、格安航空の「なんとかジェット」。
会社名を覚える気もなく、ゲートへと向い、機内へ。
座席が狭いうえに、水とオレンジジュースはフリーとうたってるくせに、水も出ず、呆れて、眠る。
2時間半の空の旅は、およそ旅客の乗る優雅さみたいなものは何もなく、ただ、移送手段にすぎず、空席だらけの機内からも、やはりサービスゼロを誰もあまり期待していないことがうかがわれる。
ボクの場合は、あまり狭い席は、血流の問題で、医者から禁じられているのだが、2時間半なら、なんとかなるだろうと、航空会社を変更しなかったが、ヨーロッパとなると、最低でもプレミアムエコノミーでないと、心不全の心配があるので、もう、乗れない。
念のために、血流を良くするようにバファリンを一錠飲む。
薬の効果も相まって、熟睡出来た。


仁川空港に着くと、映画祭のボランティアの大学生が迎えてくれる。
映画祭のカウンターに案内され、そこにいたゲストの女性(後で聞いたら、ウイーン映画祭のプログラマーだった)と二人で、タクシーに乗せらせる。
「ええ?! 全州までタクシーで行くの?!」
と驚く間もなく、タクシーは走りだし、3時間ほど高速を走って、全州のリビエラホテルに到着。