2011年2月20日日曜日

Festival International Cinema d`Asia

『春との旅』の上映前のプレゼンテーションで、こんなことを話しました。







今日は、ここ、VESOULで、ボクの最後の映画「春との旅」が、上映されるのは、特別な意味があります。


というのは、三年前この映画祭に、審査委員長として呼ばれたのですが、一日目の夜に日本から、電話がありました。

父が死んだとの連絡でした。

それで、ボクはすぐに帰国しなければなりませんでした。

映画祭のジャンマルクさん、マルティンさんには、大変迷惑をおかけしました。

しかし、ジャンマルクさんは、ボクをVESOULの駅まで送ってくれて、「あなたの気持ちは良く理解できる。私は、10年前に亡くなった父の死を、いまだに認めることができない」と、いい、ボクを抱きしめてくれました。

ボクと父は、最後まで、うまくやってゆくことができませんでしたが、お互いに仲直りがしたかったに違いないんです。

「春との旅」は、そんな父と、ボクとの心の葛藤をベースにして作った映画です。

VESOULから戻った、翌年の4月に撮影に入りました。

もちろん、父に捧げた映画ですが、この映画を観た、全ての父に、捧げます。

そして、今日の上映を、ジャンマルクさんに、捧げます。

今日は雨の中、ありがとうございます。

最後まで、楽しんでご覧下さい。

0 件のコメント:

コメントを投稿

2017年の事、そして、18年に向けて、

一昨年に撮影、完成した「海辺のリア」の公開が、6月となり、(これは、完成する前から決まっていたのですが)それまでは、新作のことも考えずに、ただ漫然と公開を待つ日々を送っていました。 映画が完成してしまい、初号試写が終わってしまうと、奇妙な空気が漂い始めます。 何かを始めように...